アポロンの呪い

私が今使ってる財布、なんと15年前にハゲからプレゼントされたものなんですよね。

いえ、たまたまその時、ハゲがパチンコで大勝ちして、しかも私の誕生日が近かったので
「財布買ってやる。俺のも欲しいし」
と言うことになったんだったと思います。

当時は一応新婚でしたし、まだハゲがアスペだと解るずっと前の話でしたし、

私
「じゃあ、私、好きなブランド（←ブランドと云っても結構安いやつです）があるから、二人ともそれにしょうよ」

と、私は茶色い二つ折り財布買って貰い、ハゲは黒い長財布を自分用に買ったのでした。

形や色は違えど、同じエンリコ○ベリの財布です。

「誕生日プレゼントだあ～♪しかも夫婦お揃い。大事にしなくっちゃ♪」

定型の私はそう思いました。

しかし、それから１～２年経ったある日

ハゲ
「この財布、全然金が入らない！くたびれて来たから新しいの買おう！」

と、何の躊躇もなくゴミ箱に投げ捨てました。

私
「　( ﾟдﾟ)ﾎﾟｶｰﾝ　」


いや、財布に金が入らないのは
財布のせいでなく明らかに
ハゲ自身のせいなんですが。

そして、あまり金が入らなかった割りにくたびれてるのも
ハゲの扱い方が悪いせいなんですが。


アスペについての知識がまるで無かった当時の私は

「……私、嫌われているんだな」

と、強く思いましたよ。


こんな時、定型の人ならどうするか
妄想してみましょう。

↓↓↓

私
「あれ、財布大分くたびれてきたね」

定型ハゲ
「いつも持ち歩いてるからなあ」

私
「そろそろ買い替えたら？」

定型ハゲ
「えっ？！」

私
「それじゃお金落ちちゃうよ（物理的に）」

定型ハゲ
「な……！なんて事云うんだお前は！」

私
「え？」

定型ハゲ
「これは新婚時代の思い出の品だぞ！お前とお揃いだから俺だけ買い替えるなんて出来ないよ！」

私
「ハゲ……(///∇///)」



↑↑↑

いや折角なんだから
ハゲじゃなくて
なんかこうカッコイイ俳優さんとかで再現したかったですが。


で、最近、

何だかんだ云って１５年も同じ財布を使って来た自分に驚くやら呆れるやらで
ついでに前述のエピソードを思い出してハラ立っちゃって

“貰ったものを捨てると言うことはその人の心まで捨てる事”

だと思っているんですが、
よく考えたら

アスペのハゲには心なんて無いんだから

全然気にしなくって良い事に気付きました。

(￣▽￣;)












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