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アポロンの呪い

カサンドラ症候群になってしまったみたいです。

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いよいよ明日からハゲの入院生活が始まります。

というかハゲの居ない生活が始まります。


ところで先日

ハゲ
「俺入院したら
寂しくなるだろう?

などと云いやがりまして。



……え?

何云ってんですか?このハゲは。





『アンタと居る方がずっと寂しくてつまんねーんだよ!』


と、云う言葉をぐっと飲み込み


「保険屋さんへは入院した日の夕方連絡すればいいんだね?」


と、
必殺アスペ返しを炸裂させました。

いやもう
明日から

いっぱい本を買い込んで読書三昧とか
ハゲのキライなニンニク料理をしこたま食らうとか
好きなテレビ番組を誰にも邪魔されずにじっくり観るとか

もーやりたいことありすぎて寂しいどころか忙しくて大変ですわ。

( ・∇・)キャー♪




アスペもカサンドラも解らない人がこの記事だけ読んだら

このオバチャンすげぇ性格悪っ!

とか思うんだろうなあ~。

( ̄▽ ̄;)















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【前記事からの続き】

何とか玄関の段差まで辿り着きましたが、そこは段差が15㎝程もあり、レディK子にとっては難関でした。

「私の手のひらに足を乗せちゃってください。そーっと段差まで引き上げますんで。体は倒れない様に片方の手でしっかり支えていますから、痛かったら云ってください」

勿論、彼女は人の手に足を乗せる事を躊躇していましたが、そんな事を気にしている場合ではありません。
この段差さえ乗り越えてしまえば、玄関先の軒に入りますのでこれ以上雨に当たる心配は無くなります。

私のそんな焦りを察知して下さったのか、手のひらに足を乗せて貰えたので難関に思えた15㎝の段差は意外とあっさりとクリア出来ました。

……が、

玄関の中に入って更なる難関があった事に気付き呆然としました。

そうです。玄関の上がり口の段差。
靴を脱いで上がるあの段差です。
私でさえ足をほぼ直角に上げないと上がれないので30㎝ぐらいでしょうか?

当然、誰もいないので家の中は真っ暗です。
玄関の灯りのスイッチの場所を教えて貰ったにも関わらず、心の中ではパニックになっている私には探し当てる事が出来ません。

取り合えずレディK子を段差に座らせて、せめて体をふくタオルでもないか?と、手探りで探してると外で車の音がしました。

……ダンナが帰って来た!

と、思ったのですが、玄関に入って来たのは意外な人物でした。

「……な……なにやってんの?」

そう云ったその人は明け方にならないと帰って来ない筈のレディK子の息子さんのM君でした。

「M君お帰りなさい、丁度良かった!お母さん動けなくなっちゃって」

私がそう云うと、やっとM君は状況が解ったようでした。
無理もありません。
きっと、彼は自分のお母さんが暴漢に襲われてるとでも思ったに違いありませんから。

「Mお帰りなさい、早かったのね、今日は夜勤だからもっと遅くなると思ってたのよ」

「いや、今日は
夜9時には仕事が終わるって云っておいたじゃん。……えっ、お母さん、いつからこの状態なの?Sさんの奥さん(私の事)が来てくれてからどのくらいたったの?」

「ええと4時ぐらいだったかしら?」

……えっ?

「うちのダンナが家を出ようとしたのが8時40分頃だから……私が来たのはたぶん8時45分頃だったと思いますよ」

「それからずっと?」

「ええ、ごめんなさい。傘を取りに行ければ良かったんだけど……お母さんすっかり雨で濡れてしまって、このままじゃ風邪を引くから早く家に上げて着替えさせてあげないと」

「そうですね。お母さん、動ける?頑張って動いてみて」

「ダメ、痛いし怖いのよ」

M君は玄関の灯りを点けると大きな段ボール箱を指差し、

「ほら、いつもみたいに此処につかまって。あとは支えていてあげるから」

そういえば、手探りでタオルを探していたとき、段ボール箱が置いてあるのが気になってたのですが、どうやらレディK子の手すり代わりにわざと置いてあるようでした。

段ボール箱のフチに手をかけた彼女でしたが、そのまま前のめりになり、段ボール箱に顔を突っ込んでしまいました。

やっぱり、雨に濡れて体が冷えたせいで弱ってしまったのかもしれません。

暫く途方に暮れていたM君と私でしたが、外からまた車の音が聞こえて来たのに気付きます。

「あっ!うちのダンナ帰って来た!男の人二人居ればK子さんが痛くない体勢で搬送出来ますよね?呼んで来ます!」

「そうですね、お願いします」

先程、小柄で痩せているレディK子なら、自分一人で抱っこして運べる。と、豪語(心の中で)した私ですが、
ずっとレディK子の身長に合わせて中腰の体制をとって居たため、腰がすっかりダメになっていたのです。

M君が頭を、ダンナが脚の方を持って彼女をベッドまで運び、
私が彼女の体を拭いたり、着替えさせていると

「ああ、手の骨もこんなに変形してしまったわ、嫌ね」

と、私に手を見せて来ます。
私がなんと返していいか考えあぐねていると彼女は


原爆○のね、○○の○が……」

等と云います。
私は最初、
そういえば、もうすぐ原爆が投下された日だな……
しかし、何故イキナリ
原爆なんだろう?
また意識や記憶が混乱してしまったのかもしれないな。

等と呑気に思ってましたが




そういえばレディK子、
九州のご出身だと云っていた。

九州のどこ……?

そういえば年齢は?
ウチのバーサンより一つか二つ若いって聞いた気がする……て事は70代後半……?

その年齢で
もし、九州の
長崎
出身だとしたら……

こんな状態になってるのは
原爆症のせい?

もう70年も経ってるのに。

70年前怖くて辛い思いをして
そのうえ今こんな事になるなんて。

そんな事を考えながら着替えを終え、ダンナとM君の所に行くと

ダンナ
「一応救急車呼んだ方がいいんじゃないか?」

M君
「いえ、病院に行ったって
治る訳じゃないし

などと話してました。

さっきのK子さんの呟きを聞かなければ
M君はなんて酷い息子だ
と、思ったでしょう。

「でも、これ以上悪くならないように出来るかもしれないし」

アスペルガーの旦那にはそんなM君の真意など解る由もなく、しつこく救急車の話をしています。


「着替え終ったんで、あと暖かくしてあげてください」

と、ダンナの話を切り上げさせ、家に帰りました。

家に帰って時計を見ると、10時を回っています。

ダンナに聞くと、ダンナが家に帰って来たのが9時40分ごろ、M君はその5分前だとして9時35分ごろ。

私とレディK子が玄関に入ってM君が帰って来るまでそんなに時間は開いてなかった気がするので
玄関の中に辿り着いたのが9時30分ごろ?

そうすると、レディK子の車のすぐ後ろから玄関まで45分も掛かって移動していたのです。
普通なら30秒でも歩いて行ける距離を です。

で、当然私は中腰の姿勢のまま。

長時間無理な姿勢を取っていられた自分にびっくりですが、

そんな長い間、彼女を雨にあててしまったと思うと申し訳なくなってしまいました。

「風邪ひかなきゃいいんだけど……ところで、K子さんのあの症状、原爆のせいだってアンタは知ってたの?」

「知ってたよ」

…………知ってたら、あの“救急車云々”の話をしつこくするなんで出来ないだろうに。

それとも自分の興味の無いことについては驚く程知識が無いアスペルガーなので
“原爆”が何なのか解っていないとか?

……まさかと思いますが、アスペだったら充分あり得る。

でもまあ、ダンナが見付けたお陰でレディK子は大事に至らずに済んだんだし。あまり深く考えないようにしよう。

至らぬ所も多分にありましたが
人助けが出来て清々しい気分でぐっすり眠れる……と思ったんですが……


今も度々テレビに写し出される
白黒の映像の原爆のキノコ雲
ヒロシマ・ナガサキの惨状。
影だけを残して消えてしまった(蒸発した)人の話。
熱くて我慢出来なくて川の水を飲んだ人は火よりも熱い水に体のなかを焼かれて死んでしまったという話。

子供の頃から繰り返し見せ付けられたその映像や写真や話が
怖くて怖くて仕方無かったのに、
レディK子はその渦中にいたと思うと
なんとも整理のつかない気持ちに支配され眠れなくなってしまいました。

それと

何であの人はそんなに辛い目に遭ったというのに
人に優しく出来るんだろう?
と。

あの雨の中、私の心配ばかりしてくれました。

“人に優しくされると優しさを返したくなる”

アスペに囲まれていたせいか、そんな人間として当たり前の感覚を私は長いこと忘れていた事に気付き、そして今まで人間とは程遠い思考の中で暮らしていた事に驚愕する自分がいる事も確かでした。

それがレディK子の体験した原爆投下時の惨状(あくまでメディアから知り得た乏しい知識と想像によるものでしたが)と重なり、混沌とした思考が巡り、久しぶりに不眠になってしまいました。


※※※※※※※※※※

ここまで書いてゲシュタルト崩壊起こしてしまいました。
こんなに細かく書く必要あったんだろうか?
みたいな。
そもそも私は何を書きたかった(云いたかった)んだろうか?とか。

こんな風にイキナリ無気力になるのもカサンドラの症状のひとつなんでしょうかね?











































































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メインブログでこちらに書くと云っておいたので、ちょっと腰痛と寝不足の理由について

あんまりアスペ関係無いんですが、
寝不足についてはカサンドラの症状が関係してるのかもしれないと思いまして。

最初に云って置きますが腰痛は名誉の負傷なのでそんなに気にしていないです。痛いけど(笑)


ウチのお隣にとても上品で優しいちょっと高齢のご婦人が住んでいらっしゃいます。
外国の老貴婦人を思わせる物腰のこの方を“レディK子”と表記させて頂きます。

会社の社長をやってらした御主人を亡くされ、その後、御主人のお父様を亡くされて息子さんと娘さんと暮らしていましたが、数年前に娘さんが隣の県にお嫁に行ったので
今は息子さんと二人暮らしです。

ところがこのレディK子、数年前から段々手足が不自由になりまして、
それでも、お年寄り特有の間接や筋肉の衰えによるものなのかな?
と、思ってたんですが、

今月に入ってから、
車から降りてそのまま動けなくなるなど症状が悪化していた様です。

そんな状況の彼女を見つけると
うちのダンナや私が手を引いて、なんとか家に連れていったりしたんですが、

一昨日はさらに症状が悪かったらしく、手を引いても歩けない状態だったんです。
最初、ダンナが手を引いてたんですが
ダンナはスポーツサークルに行っている座敷ワラシの迎えに行かねばならず、変わりに私が手を引く事に。

その時、時間は夜の8時45分頃だったと思います。

いつもなら手を引いて支えていればゆっくりでも歩くことが出来たのですが、
この日はなかなか足が動きません。

息子さんのM君も今日は夜勤で、明け方の3時にならないと帰って来ないとの事でした。

「痛いですか?」

「ううん、痛いのもあるけど、ちょっと
怖くってごめんなさいね、ご迷惑をお掛けしてしまって。ここ……何処かしら?」

「お宅の格子戸の前……K子さんの車のすぐ後ろですよ」

場所が解らないのは暗いせいで、
歩くのが怖いのは薬(通院しているので)の副作用で平衡感覚が無くなっているんだ。
と、その時私は思っていました。

「あら、そうそう、私、病院に呼ばれてね、ちょっと行って来たのよ。“無くした杖が見付かった”って連絡が有って……その帰りにちょっとお買い物をして……」

こんなご不自由な体で車の運転や買い物は辛いだろうに。
それよりも本人一人に無くしものを取りにこされた病院の配慮の無さに憤慨していると、雨が降って来ました。

「あらあら、雨が降って来ちゃったわ。大丈夫? 風邪をひいたら大変」

こんな状態で風邪をひいたら大変なのはレディK子の方なのに……

そして今日は天候が不安定で雨が降ったり止んだりを繰り返していたのに何故私は傘や合羽を持って来なかったんだろう?と、自分の配慮の無さに呆然としました。
このままではレディK子の体力がどんどん落ちて行ってしまいます。
しかし、傘を取りにウチへ行ってる間に彼女が倒れてしまったらどうしよう?

歩いている間に、彼女のズボンが脱げてきてしまって、何度も引き上げたんですが、元々急に痩せてサイズが合わないものを無理やり履いて来たとの事で、もう足首まで落ちてきてしまっていました。

「抱っこしましょう」

「ええ?ダメよそんなの、私重いのよ?腰を痛めてしまうわよ」

いえ、小柄で痩せてる彼女なら、無駄に背ばかり高くて力の無い私でも楽に抱き抱える事が出来ます。

でも

体のあちこちが痛くて
しかもちょっと体勢が傾くと怖いとの事で
抱っこ作戦は断念せざるをえませんでした。

それでも何とかずぶ濡れになりながら格子戸を段差をクリアして、あとは玄関前の段差までフラットな地面が続きます。

「ごめんなさいね、暗くて良く見えないでしょう? もうM(息子さん)ったら、玄関の灯りぐらいつければいいのに。
ちょっと!M、玄関の灯り点けて頂戴。

……あっ。

この時のレディK子の言葉で兎に角早く家に入らねばならないと焦りました。

だって、M君は今日夜勤で、午前3時まで帰らないと行ったのは他ならぬレディK子本人です。

「M君はまだ帰ってないですよ」

「あら、そうだっだわ。ごめんなさいね。私も歳かしら?ふふふ」

痴呆症による物忘れと云うよりも、
強い強い痛み止めの副作用で記憶が混乱してるんじゃないでしょうか?

そんな強い薬を使っているのに、彼女の体の痛みは止まっていない。

さっきから
自分の事より私の心配ばかりしている優しいレディK子が

何故そんな仕打ちを受けなければならないのか、
やっぱり神様なんて居ないんだな。と

やるせない思いをしていましたが、私はこの後、

もっとやるせなくて
もっと悲しい

そんな事実を目の当たりにしてしまう事となります。


※長いので続く











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